人の数だけ、家の話がある。人が家を作り、家によって人が作られる。
ここでは、実際に家を購入した方のドキュメンタリーをお送りします。
港区の高台に住まいを決めたあるご夫婦の物語。
高輪ゲートウェイ駅の開業前の2019年、独身で港区高輪にマンションを購入した香織さん。
開発中だった勝どきで2015年に独身で購入した秀高さん。その後、高輪のマンションで同棲し結婚。勝どきのマンションは賃貸に出している。
2人はどうして家を買い、どのように人生を歩んできたのか。
01友人からのひょんな言葉から、「家を買う」が見えてきた
初めは家を買う選択肢なんてなかったお二人。独身で、一人で、でも、家を買える可能性の芽が出てきた。
香織さん独身時代は、家を買うなんて考えがありませんでした。
当時11万円ほどの家賃の家に住んでいたのですが、周りに20代の若いうちから家を購入している友人が数人いました。
その友人達を見ていると、賃貸と同じように購入してからも、引っ越ししている人がおり、購入=一生の住まいというわけではないのかな、と思い、購入を検討し始めたのがきっかけです。
調べてみると、持ち家の場合、管理費と修繕積立金以外のローン返済は支払って終わりではなく、返済した分、積み上がっていく。例えば、賃貸と比較すると、家賃は支払って終わりですが、購入した場合、もし買い値と同じ値で売れたら、管理費、修繕積立金の支払い分くらいで、実質家賃タダに近い状態で住んでいたことになると言うことに気づき、買った方がいいかもと思うようになりました。
秀高さん僕は当時友人とルームシェアをしていたのですが、30歳を前に、このまま男二人のルームシェアはどうなのかなと考えていた頃、同時期に不動産関係の友人から、「今、豊洲で買った人の物件が1,000万円ほど上がっているらしいよ!」というのを聞いて、購入という選択肢もあるのか、と考えはじめました。
02未来に種を植えるような家の探し方
独身だからこそ、これからの街や未来の自分を考えた家の選び方があるのかもしれない。
二人の動きだしも、目線も少し違うように感じた。
香織さん港区は大学時代も通っていた馴染みの場所で愛着があったこと、それから高輪ゲートウェイ駅の開発が始まっていたので、不況がきてもマンション価格が目減りしないのではないか、うまく行けば上がるのでは、と考えて絞りました。
秀高さん湾岸エリアを散歩していた際に見つけた勝どきのタワマンがいいなと思い、ことり不動産に聞いていました。当時独身で、いずれ結婚したいとは思っていたので、2LDKとか3LDKとか、大きめの家だったら、いずれ家族ができたり、子供ができても何とかなるかなと思って、大は小を兼ねるじゃないですけど、そういった目線で部屋探しをしていきました。
03不確定な世の中で、人生で一番高い買い物をするということ
買わない理由はたくさんあるが、買う理由はどのようなものだったのか。二人は何を持って決断に至ったのだろう。
香織さん私は、買った後の出口戦力も考えた上で、2LDKの物件を見ていました。
2LDKって、カップルでも、子供ができても住めますし、老後の夫婦や子ども連れ家族など買い手の需要もあるので、買った後、もしライフスタイルが変わって、売却する必要が出た場合でも、賃貸に出すことになった場合でも、もちろん自分でずっと住む上でも、色んな選択肢がある方がいいのかなと思って2LDKを選びました。
秀高さん買うことは決めていましたが、何を買うかについては、ことり不動産の石岡さんに相談しながら決めました。ことり不動産は高いものは高いって正直に言ってくれるので、自分がハイになって運命の物件に出会ってしまったなんてなっても、客観的に見てくれる。ブレーキになってくれる。いい意味で買わせてくれない。
逆に、いい物件の目線が合った時は自分に自信を持てました。ベクトルが一緒の方向に向いてる時は、もう絶対大丈夫なんだっていう、絶対はないですけど、大丈夫の確率が非常に高いんだなって思いながら買えました。
香織さんそうですね。ちゃんと人それぞれのなぜ買いたいかと言うところを深掘りしてから、物件に繋いで契約までしてくれるところが安心できました。
ただ単純に不動産欲しいんですっていう方にも、物件情報の提供ではなくて、買う目的とか、どういう生活したいですかって話から物件探しに入るので、人生を踏まえた上でどんな家が良いのか、考えてくれてるなという感じがしました。
04自分の家から、家族の家へ
香織さんのマンションで秀高さんも同棲をスタートし結婚、息子も生まれた。この家のことを聞いてみた。
香織さん賃貸では絶対住めないところに、持ち家だからこそ住めました。
月々のローン返済額と同じ金額で賃貸で借りていたら、こんなに広い家に住めなかったです。
それから、リノベーションもできたことが良かったです。
予算が限られていたので、リビングに全振りしてスペースをとって、あとは四畳ぐらいの部屋が2部屋。リビングを広くしたことによって、子供がずっとここを走り回ってます。
秀高さんリノベした対面キッチンがすごく良くて、持ち家だからこそ自由にできたのはいいですね。床暖房もあったかい。
2Fっていうのも階段でのアクセスが便利。
正直、高めのホテルよりも居心地が良いです。家族がいる家が一番だなって。
勝どきに買った家は、賃貸に出していて、賃貸収入という形で、資産形成には貢献してくれています。おかげで、以前よりは心のゆとりができました。ちょっとしたことですが、スーパーで以前は悩んで買えなかった高めのいちごでも買えたり、昔ではできないことができています。
05凝り固まった「家」をほどいてみる
香織さんは、Instagramやnoteを通して、女性に対してマンション購入の知識やアドバイスを発信している。かつて自分が気づいたことを返していく。そのモチベーションを聞いてみた。
香織さん家は買ったらそこに一生住む、「終の住処」という考えで買う人の方がまだ多いと思うんです。
そう考えると、若い時に購入に踏み切れないと思いまして。ただ、売れるところで買えばいいのかな、と思うので、売りやすい・貸しやすい・自分も住みやすい場所で買うことによって、むしろ賃貸よりも身軽に引っ越せるのかなっていう気はします。
香織さん私自身、賃貸に住んでいた期間の家賃を計算したら、1,000万ぐらい払っていたんですね。それって買っていた方は、1,000万のその支払いがなかったのに気づきました。購入した物件ももしかしたら下がるかもしれないけど、でも賃貸は1,000万円の出費が確定している。購入した場合は、上がる可能性もあり、下がることが確定しているわけではない。
でも、買うっていこと自体を考えるきっかけって、周りに買ってる人がいないと、ないと思うんですよね。
夫も言ってましたけど、周りから「買えばいいじゃん」という一言がない限りは、買うなんてことを想像もしないというか、そういう概念がないというか。
そこを伝えていくことによって、同じ女性として選択肢に気づけるような、手助けになって不安をなくしていけたらなと思っています。
結果的に不動産価値が高くなり、その結果、恩恵を受けていると言う。しかし、それはお二人が友人からの話を受けて自ら選択し、借家から家を購入したことから始まった。
人生で最も高い買い物だからこそ、今後の人生を考えるいい機会であり、それは家と同時に、この先生きていく未来の選択肢を買う決断になるのかもしれない。
追記:この取材の後、香織さん秀高さんご夫婦は、同じマンションで更に広い家を購入した。今の家は、引っ越した後から売却活動を始める予定とのこと。終の住処でなく買い替え前提に、また未来のことも考えているのかもしれない。
香織さん
インスタグラムやノートでol_buys_2ldkの名前で活動している。持ち家女子インタビューや読者の質問などに回答中。不動産情報を発信中
- Instagram : https://www.instagram.com/ol_buys_2ldk
- note : https://note.com/ol_buys_2ldk/k
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